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TOEICの問題には、「会社の予算を見直す(revise the company budget)」というジャンルが存在する。例えば、取引会社が値段を上げてきたわ!予算オーバーよ!他社に変える?それともどこか他の支出を削減する?みたいなやつである。

新形式対応の公式問題集TEST1のQuestion44-46(会話問題)も、そのタイプ。事務所賃料の値上がりを受けて、

Yes, we’ll have to find the areas to cut back on.

という話になる。“cut back on”は「~を削減する」「~を切り詰める」という意味の熟語で、頻出だ。そして、この場合の“area”は場所ではない。公式問題集の和訳では、「分野」となっているが、「切り詰められるとこ、どこかないの~?」と言うときの「とこ」ぐらいの認識でいいと思う。

で、これまでの公式問題集の会話問題では、その後、ちょっと帳簿見直すわー、とか、他社の見積もりも取っておくわね、で終わるのが常だった。

しかし、新形式のTOEIC問題集におけるこの問題は、その後の展開が異色。差額をまかなうための具体案が提案されている。それも従業員のベネフィットを削ろうという方向で。これまで全額補助していた社員の駐車料金の会社負担を、半額に引き下げようというのである。

Good point. We could split the cost and have employees pay half. That would nearly cover the difference in rent.

“split the cost”は、「費用を分担する」、“difference”は、「(値上がり分の)差額」、そして“rent”はここでは名詞の「賃借料」という意味なのだが、いや、駐車料金の半額をいきなり社員に負担させるのは、いかがなものかと思うよ。

仮に実行するとして、会社側が平謝りで理解を求めるところだと思うのだが、「have+人+動詞原形」という使役表現を用いているあたりに、センスのなさを感じる。haveを用いた使役表現には、望みさえすれば自動的にそれが起こるというニュアンスがあるからだ。

お医者さんが、「(看護師さんが)包帯巻いときますねー」と患者さんに言ったり、奥さんが井戸端会議で「亭主に修理させるのー」と言う時の感じ。強制とまでは行かないが、頼んで断られることは全く想定していないというか。

I’ll have the nurse bandage your leg for you.
(『一億人の英文法』91ページより引用)

I’m going to have my husband mend it before the rainy season sets in.
(『ALL IN ONE』No.60 使役の動詞(C=動詞の原形)より引用)

そんな調子で、「今後は駐車料金半分持ってもらいますねー」と社員のみんなに言ったらどうなるだろう。ちょっとわくわくするな。

それはさておき、この公式問題集のエピソード、TOEIC頻出のお金にまつわる単熟語がたくさん含まれている。ぜひともチェックされたし。

■今日の単熟語

budget 予算
revise 見直す
cut back on を削減する
split the cost 費用を分担する
difference 差額
rent 賃料

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