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英単論文頻出の「involve」の意味について。英検準一級の対策本『文で覚える単熟語』で、論文風の文章を読んでいると、頻繁に遭遇するinvolve。お手本の和訳を読む前にサイトラやってて、ことごとく「含む」と訳していたんだが、なんかしっくりこないなあと。

例えばこんな文。

(前略)domestic workers move to jobs that involve communication skills, such as receptionists or salespeople.

(『英検準1級 文で覚える単熟語』 P.326より引用)

これを私は意味の切れ目ごとにこう訳した。

国内労働者たちは移動する
コミュニケーションスキルを含む仕事へ
受付や販売員のような

まあ、意味は分からなくはないが、なんかこなれていないというか、日本語として自然でない。で、お手本を見たらこうだった。

国内労働者たちは、受付係や販売員といったコミュニケーション能力を伴う職種へと移行している

「~を伴う仕事」。自然だ。しかし、なかなかこういった和訳ができる域には行けないんじゃないかなあ、などと考えていたところ、どうもinvolveを「伴う」という意味で使うのは、論文などではよくあることらしい。『理工系なら必ず知っておきたい 英語論文を読みこなす技術』という本に書いてあった。

本書によると、involveはこういうイメージで捉えるといいらしい。

外から中にころがして巻き込んでいくイメージです。さまざまな関与の度合いを表現できることから、理工系論文でも多用される動詞の一つです。人が「携わる」「熱中する」、物事が別の物事を「巻き込む」「関わる」「伴う」「必要とする」「含む」など、さまざまな文脈で関わりを表現します。中心まで巻き込む=その物事と一体化するとなり、「~である」という意味にもなります。

例文としては、こういったものが挙げられていた。

The inspection involves a lot of time and manpower.
(検査には多くの時間と人手が必要となる

Conduction involves thermal transfer from a high-temperature side to a low temperature side in a material(後略).
(伝導は物質の中を熱が温度が高いほうから低いほうへ移動することである

the process involving absorption of oxygen
(酸素吸収に関連するプロセス)

「伴う」「携わる」の意味は「含む」と訳しても何となくカバーできそうだが、これらは知らなきゃ意味が取れないな。特に「である」。「中心まで巻き込む=その物事と一体化」って、「含む」から距離がありすぎて想像もつかない。

ということで、たまたま手に取ったのだが読んでみてよかったと思えた本。「理工系なら必ず知っておきたい」とのサブタイトルに違わず、例文が理系仕様になっているのが難だが、イラストと解説が分かりやすいので、理系以外の人もチェックする価値があると思う。

ちなみにTOEICなんかでもおなじみの、「modify」と「revise」、「allow」と「enable」の使い分け方や、「note」「suggest」「indicate」「illustrate」のニュアンスの違いなんかも載っている。おすすめ。

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