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会社の昇進の条件がTOEIC600点以上だったり、入社希望の企業がTOEIC860点以上の人材を求めていたりする。しかし、TOEICの英語は無味乾燥でつまらない。勉強がつらい。そんな皆さんにおすすめのTOEICガイド本がある。

ミステリー作家の清涼院流水さんが物語部分を、TOEIC講師のヒロ前田さんが解説部分を担当した世界初のTOEIC小説『不思議の国のグプタ―飛行機は、今日も遅れる』だ。

本書を初めて読んだ時、私はやられた!と思った。というのは、私は公式問題集を使ったトレーニングを始めていたのだが、お題として掲げられる会話やアナウンス、ニュース記事やメールのやりとりに、独特のおかしみがあることに気が付いていたからだ。

詳しくは、ネタバレになるので避けるが、

「そのやりとりは不自然だろ」

と違和感をおぼえたり、

「え、またその展開なの?」

と既視感に襲われたり、とにかく突っ込みどころ満載なのである。

本書は、そんなTOEIC独特の世界を、インド人青年のグプタさんの視点で描いている。ちなみにグプタ(Gupta)さんは、TOEIC頻出の人名だ。

グプタさんは、ビジネスマンとして普通に生活していたが、ある時、出張先の空港で飛行機の遅れを経験したのをきっかけに、自分のいる世界の不思議に気付く。

その後は、同僚たちの言うこと、行動がおかしいと違和感を訴えて孤立したり、謎の人物「サー・エトス」に仕える黒いスーツの集団に付け狙われたりと、波乱万丈の人生を送ることになるのだが、ストーリーの随所に、TOEIC「あるある」ネタが散りばめられている。

あるあるネタが分かるほど、TOEIC勉強してないよ…という人も安心。各ネタにはヒロ前田さんの詳細かつ愛ある解説が付されている。

読み終えたら、公式問題集を買って、お題の英文を読んでみよう。おそらく「あのエピソードの元ネタはこれか!」と笑いが止まらなくなり、「何でこの人TOEICの問題集で笑ってるの?」と周りから不審がられること請け合いだ。

TOEICを受験する必要があるのだけど、どうも気が進まないという皆さんは、ぜひ手に取ってみてほしい。難があるとすれば、公開テスト本番で Guptaさんが登場した時に噴きそうになることぐらいだ。

なお、本書は2014年発行で、従来のTOEICをベースに書かれたものだが、新形式(2016年5月より)においても、試験の実施要領やお題の世界観は変わらないようなので、変わらずに楽しめると思う。

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