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神戸製鋼の子会社が、「核のごみ」の地層処分に関連する分析データを改ざんしていたというニュースが、ことし2月中旬から巷をにぎわせています。

ところで、「地層処分」とは何でしょうか?言葉の意味や、日本における地層処分場の安全性などをエコじろうと一緒に学んでみましょう。

そもそも地層処分とは何だろう?

エコじろう

うーむむ、これは一大事や。

小秋先生

どうしたのエコじろう君?

エコじろう

神戸製鋼の子会社が、核のごみデータの改ざんをしていたらしいね。放射線がもれたりしていないのかい?

小秋先生

ああ、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関連する分析データに不正があったって話ね。日本で地層処分が実現する前に発覚してよかったわ。

エコじろう

そういえば、「地層処分」とは何かい?

小秋先生

地層処分とは、高レベル放射性廃棄物に特殊な処理をして、地下数百メートルより深くに埋めることよ。日本の法律では、地下300メートルが規定されているの。

地層処分のイメージ図

エコじろう

ニュースにあった「核のごみ」っていうのは、高レベル放射性廃棄物とイコールってことでいいのかなあ。

小秋先生

ええ。特殊な処理をした高レベル放射性廃棄物をそう呼ぶの。使用済みの核燃料や解体された原子炉内の構造物などのことなんだけど、だいぶライトな感じになるわね。

エコじろう

言葉のマジックには注意だね。ところで「特殊な処理」ってどういうものなの?

小秋先生

ガラスといっしょに溶かして、ステンレス製の容器に入れて冷やして固めるのよ。この処理をした高レベル放射性廃棄物を「ガラス固化体」というの。

エコじろう

なるほど。そのガラス固化体を地中深くに埋めるのが地層処分なんだね。ちなみに、埋めなきゃダメなの?

小秋先生

ええ、ガラス固化体からは、最初の段階ではとても強い放射線が出ているの。人が近づくと、10数秒で死に至ると言われているわ。

エコじろう

ひいいい。そんな危ないものにかかわるデータを改ざんしちゃダメじゃない。

小秋先生

そうなのよ。しかも、環境への影響がなくなるまでには、数万年もかかるっていうんだから。

地層処分の深さは300メートルで安全なの?

エコじろう

うーむむ。しかしそうだとすると、地下300メートルぐらいで大丈夫なの?って気がしてくるんだけど…

小秋先生

NUMO(原子力発電環境整備機構)のQ&Aによると、300メートルは「最小限の基準」ですって。

処分場の深度は、地下水の流れが遅く、酸素がほとんど含まず、トンネルを掘削するのに十分な強度を有するなどの特性を持った十分な広がりのある地層(岩体)が存在し、また、その場所の隆起や侵食の速度なども加味しながら決定します。したがって、300メートルは最小限の基準ということができます。

Q.地層処分は地下300メートルで十分ですか?|原子力発電環境整備機構

エコじろう

ふーむ。分かったような分からないような回答だなあ。少なくとも自分ちの地下300メートルに埋めようって気にならないことは確かだね。

小秋先生

まさにそういった不安が解消されてないことが、日本で地層処分が実現していない理由なのよね。

小秋先生

「うちに地層処分場を作ってもいいよ」って自治体は手をあげて!って、国が以前から募集をかけているんだけど、なり手がいないのが現状なの。

エコじろう

誰も?

小秋先生

正確には、2007年に高知県の東洋町が手を挙げたんだけど、住民の反対で断念したわ。それ以来どこも手を挙げなくてね。そこで、国は方針を転換したの。

エコじろう

ややや、強硬手段に訴えるというのかい?

小秋先生

んー。とりあえず地層処分場の候補地として有望なところを示す地図を作ってね。「科学的特性マップ」って言うんだけど。それで「好ましい」となった地域に調査の申し入れをするんですって。

地層処分の科学的特性マップ
資源エネルギー庁サイトで公開されている科学的特性マップのPDFの一部

エコじろう

ふーむ。うすい緑とあざやかな緑のところは地層処分場が作れそうだよって、国は言ってるんだね。これで日本でも地層処分が実現するのかなあ?

小秋先生

どうかしらね。ただ、使用済みの核燃料を全国の原発や再処理工場に一時的に貯めておくにも限界があるから、何らかの最終処分方法を考えないといけないのは確かね。

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