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さて、新形式TOEICのリーディングセクションだが、問題数が減るだけのPart5(短文穴埋め)や、問題がちょっと増えてちょっと形式が変わるだけのPart6(長文穴埋め)と違い、Part7(読解問題)には変更点が多い。

TOEICの運営団体「国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が公開している、新形式のサンプル問題を参考に、まとめてみた。ポイントは4つある。

問題数が増える

現行(2016年4月まで実施)のTOEICは、「1つの文書」28問、「2つの文書」20問に対し、5月29日の公開テストから実施の新形式TOEICでは、「1つの文書」29問(+1)、「複数の文書」25問(+5)となる。計6問増えているのだ。

TOEICの問題数

Part5が10問減った分、Part6が4問増、Part7問が6問増。リーディングセクションのトータルの問題数は変わっていない。また、制限時間も75分と変わらず。さて、6問増えたPart7にどのぐらいの時間を残せるだろうか。

従来のTOEICでは、一説によると、Part5&6を20分以内で解き終え、Part7に55分以上を充てるのがよしとされてきた。

単純計算すると、Part5&6に1問約23秒、Part7に約1分8秒だ。これを新形式の問題数に掛けると、所要時間はこうなる。

Part5&6:23秒×(30問+16問)=約18分

Part7:1分8秒×54問=約62分

トータル80分。5分オーバーだ。すなわち、これまでのペースでPart5&6を問いていると、間に合わない。Part7に62分かかるという前提で、スピードアップする必要がある。

ただ、13分でPart5&6というのも厳しい気がする。Part7の方もちょっとスピードアップして、15分/60分という時間配分が妥当かもしれない。

【追記】2016年5月2日発売の『日経トレンディ』6月号のTOEIC特集で、人気講師のHUMMERさんこと濱崎潤之輔氏がこの時間配分を採用していることを明らかにしていた。

3パッセージの問題が新設される

従来のTOEICのPart7にも、複数の文書を参照しながら解く問題はあった。が、文書の数は2つまでだった。いわゆる「ダブルパッセージ」と呼ばれる問題であるが、新形式では、これに文書が3つの問題が加わる。

2つの文書の問題とは、例えば

  • 企業のアンケートのお願いと
  • 顧客のアンケート回答

の組み合わせのようなもの。

新設される3つの文書の問題は、例えば

  • ある飲食店オープンの広告
  • 地元紙のグルメ欄記事
  • 口コミサイトの書き込み

の3つの文書を比較検討しながら、設問に答えるというものである。

3パッセージ問題のサンプルはこちら(TOEIC公式サイト)

「うえー難しくなって嫌だな…」と思うかもしれない。しかし、文書が複数=難しいとは限らないのがTOEICのPart7。これまで、シングルパッセージの長文より、短いダブルパッセージの方が易しいということが多々あった。なので、3パッセージに関しても、あまり悲観することはないんじゃないかなーと思う。

ちなみにだが、Part7における顧客のメールやコメントという設定の文書は、けっこう味わい深い。

だいたいはクレーム系なのだが、この店ひどいな!と思わず同情するものから、確かにお店は悪いけどこの人ちょっと粘着質だなーというもの、明らかに言いがかりだろうというものまで色々ある。楽しんでいこう。

短いメッセージの応答の問題が登場

従来のTOEICのPart7では、人のやりとりといえばメールぐらいで、それなりにまとまった分量、あらたまった形式だった。

ところが、新形式TOEICのPart7では、チャットのような短いテキストメッセージのやり取りを題材にした問題が新たに登場。短いカジュアルな文のやりとりから、状況や書き手の言わんとするところを読み取る力が要求される。

チャット形式のパート7の問題のサンプル(TOEIC公式サイト)

わりと大きな変化だが、Part3の会話文に、スクリプトでも親しんでいる人にとっては、そう難しい形式ではないと思う。

Part7にも穴埋め問題が!

個人的に最も嫌な変化だなと思ったのは、Part7に穴埋め問題が登場したこと。上記、チャット形式の問題と同じページでサンプルが確認できるが、こんな感じ。

Part7の穴埋め問題
※サンプル問題の一部をぼかして引用しています。

図のように文章中に4つの空欄がある。対応する設問を訳してみると、

152.[1], [2], [3], [4]のうち、次の文が属するのにもっともふさわしい場所はどれでしょう?

“(ここに3行ぐらいの英文)”

  • (A) [1]
  • (B) [2]
  • (C) [3]
  • (D) [4]

というもの。空欄に入る語句を選ぶのではなく、文が与えられ、その文が四つの空欄のうちのどこに入るかを答える問題。文章全体に目を通し、段落ごとの要旨をつかまないと解けないようになっている。

まとめ

以上、新形式TOEICにおけるPart7の主な変更点4つを挙げてみた。まとめると

  • 問題数が48問から54問に増える
  • 3パッセージの問題が新設される
  • 短いメッセージの応答の問題が登場
  • 穴埋め問題が登場

ということで、身もフタもない言い方をすれば、問題が増えて、しかも複雑になりましたよ、という話。Part5&6との兼ね合いで、1問あたりの解答時間の短縮も迫られそうだし、厳しくなりそうだ。事前に新形式TOEIC対応の問題集などを手に入れて、形式に慣れるとともに、時間配分の確立もしておきたいところである。

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