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2016年5月から実施される新形式のTOEICにおける変更の目玉のひとつが、リスニングパートのPart3(会話問題)だ。出題傾向も変わるし、問題数も30→39問に増える。

TOEICの運営団体「国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が公開している新形式の問題サンプルに、新しい傾向のPart3の問題が載っているので、ぜひご確認を。

【追記】パート3のサンプル問題のページが新しくなっていた。

Part3のサンプル問題

以前はPDFの公開のみだったが、上記のページで解答でき、また、音声も聴けるようになっている。

<※以下、-----まで、この記事を作成した2月時点の記述です>
サンプルは、IIBCの新形式TOEICについてのプレスリリースのページ中ほどの「新形式の問題について(PDF 1336KB)」というリンクをクリックすると見られる。

音声は、韓国のYBMのサイトで聴くことができる。TOEIC講師のHUMMERさんこと濱崎潤之輔さんが、紹介してくれていた。

なんでIIBCのは音声付きじゃないんだろ、という不満はさておき、ここでは、上記サンプル等を参考に、Part3の変更のポイントを3つにまとめてみることにする。
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3名で会話する問題が新設される

従来型のTOEICのPart3(会話問題)は、男女二人が交互に話すのを聴き、設問に答えるという形式だった。ありがちなやりとりを日本語で再現してみると、こんな感じ。

  • 男「ジョンが転勤するよ。栄転だって」
  • 女「そうなの、それはお祝いを言わないとね。でも、いつから行くのかしら?」
  • 男「来月だよ。今手掛けてるプロジェクトが終わってからだそうだ」
  • 女「ああよかった。彼は、そのプロジェクトで私を手伝ってくれる約束だったのよ」

みたいな感じ。

それが、新形式のTOEICのPart3では、

  • 男A「みんなジョンが転勤するって知ってた?栄転だって」
  • 女 「聞いたわ!同期の中では一番の出世頭よね」
  • 男B「僕は初耳だよ!寂しくなるなあ」
  • 女 「あっ、でも彼が今手掛けてるプロジェクトどうなるのかしら?」
  • 男B「だよね、異動はいつなの?」
  • 男A「来月って言ってたかな」
  • 女 「ああよかった、だったら大丈夫ね」

というような3人のスピーカーによる会話問題が新設される。

サンプル問題の音声を聴いてみたところ、男性スピーカーが2人いて、しかもその2人が連続してしゃべったりして、私はちょっと混乱した。

しかし、何度か聴いていると、明らかに違う声であることが分かる。新形式TOEIC対応の公式問題集が2月に発売されるらしいので、繰り返し聴いて慣れておくことにしよう。

なお、会話音声の前に

Question 32 through 34 refer to the following conversation with three speakers.

というアナウンスが流れるので、「3人来る!」と身構えることができる。

省略形や文の一部分を含む会話が流れる

IIBCの公式サイトによると、”going to” が “gonna”、”want to” が “wanna” になるなどの省略形や、”Yes, in a minute” “Down the hall” “Could you?” など文の一部分を含む会話が流れるとのこと。

しかし、省略形は、現行(2016年4月まで実施)のTOEIC Part3の音声にも、すでに盛り込まれているのでは?という印象。少なくとも、公式問題集収録の音声では、オーストラリア人の兄さん(TOEICのレギュラーのナレーターの1人)が普通にワナガナ言ってる。

そして、”Down the hall.(廊下をまっすぐ)” など文の一部を使った表現も、現行のPart2(応答問題)では、珍しくない。

実際、新形式TOEICのサンプル音声を聴いたところ、大きく変わったという印象はなかった。現行のTOEIC公式問題集は、引き続き学習の素材として使えると思う。

図表が印刷された問題が新設される

これは大きな変化。問題用紙に印刷されている図表を見ながら音声を聴き、設問に答える問題が新しく設けられる。

例えば、会社の備品購入について相談している会話音声が流れ、問題用紙には、対象となる商品の価格表が。

日本語訳で再現するとこんなイメージ。

図表が印刷された問題

会話音声のスクリプトは、印刷されていないので、音声を聴きつつ、図表を見ながら解答することになる。すなわちタスクが増える。

まあ、サンプルを見る限り、図表自体はシンプルなもんだし、図表の情報を必要とする設問には、「図を見ろ」と指示が出るようだし、戦々恐々とするような変更でもないのかなと。

考えてみれば、職場で人と話すとき、会話だけに集中して用が足りることの方が珍しいわけで。より実務的な英語力を習得する機会をTOEICが与えてくれるようになったと、前向きにとらえるようにしよう。

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