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エコじろう

eco検定のテキストを読んで、名古屋議定書と愛知目標はともに生物多様性に関する決まりごとだということは分かったよ。でも、具体的な内容が分からないし、違いもわからないなあ。

小秋先生

ではまず、共通点を挙げてみましょうか。名古屋議定書と愛知目標は、ともに生物多様性条約第10回締約国会議、略してCOP10で定められたものなの。

エコじろう

やや、「COP」という名前は、他にも聞いたことがあるなあ。パリ協定が採択されたのが、確かCOP21じゃなかったっけ。

小秋先生

あ、それはそうなんだけどね。パリ協定のCOPは、国連気候変動枠組条約の締約国会議のこと。COPというのは、Conference of the Parties(締約国会議)の略で、いろんな条約について存在するのよ。

エコじろう

なるほど、生物多様性のCOPと気候変動のCOPは別物なんだね。

小秋先生

そういうこと。ここで言う「COP」は、生物多様性条約の締約国会議ってことで話を進めるわね。

エコじろう

うん、分かったよ。

2010年のCOP10の成果は?

小秋先生

COP10は、2010年10月に日本の愛知県名古屋市で開催された会議よ。「戦略計画2011-2020」の採択や、「SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ」発足、「名古屋議定書」の採択といった成果があったわ。

エコじろう

あれ、愛知目標はどこに出てくるの?

小秋先生

愛知目標は、戦略計画2011-2020の一部よ。そして、戦略計画2011-2020は、今後10年間に社会がとるべき道筋のことよ。

小秋先生

2050年までの中長期目標(ビジョン)、2020年までの短期目標(ミッション)と、それらを達成するための「20の個別目標」から成るの。

エコじろう

ビジョン、ミッションと、20の個別目標かあ。

小秋先生

そう。ちなみに、「ビジョン」は、2050年までに「自然と共生する世界を実現する」こと。

小秋先生

「ミッション」は、2020年までに「生物多様性の損失を止めるための効果的かつ緊急の行動を実施する」ことよ。

愛知目標の内容は?

エコじろう

愛知目標には、具体的には、どんな目標が掲げられているの?

小秋先生

ものすごくざっくり言うと、生物多様性の価値を知って、自然環境を保護したり、劣化した生態系を回復したり、持続可能な農林水産業を営んだりしましょうってことね。

参考:
戦略計画2011-2020のビジョンとミッション及び個別目標 『愛知目標』 | 生物多様性 -Biodiversity-

エコじろう

なるほどなあ。eco検定には、個別の目標は出題される?

小秋先生

そうねえ、eco検定の公式テキストには、目標5と11の一部が、例として挙げられていたので、押さえておくといいかも。

目標5 森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づき、劣化・分断が顕著に減少する

目標11 陸域の17%、海域の10%が保護地域等により保全される

(上記「戦略計画2011-2020のビジョンとミッション及び個別目標」より引用)

小秋先生

あと、今日のお題のひとつ「名古屋議定書」の施行、運用も目標のひとつよ。

目標16 ABSに関する名古屋議定書が施行、運用される

(引用同上)

名古屋議定書の「ABS」とは?

エコじろう

そうか、名古屋議定書も愛知目標のひとつなのか。ところで、ABSとは何かい?

小秋先生

ABSとは、「遺伝資源へのアクセスと利益配分」のこと。Access to genetic resources and Benefit Sharingの略称よ。

エコじろう

???

小秋先生

これまたものすごくざっくり言うと、有用な動植物から得られる利益は適切に分けましょうってこと。

小秋先生

例えば、先進国や多国籍企業が、途上国に古くから伝わる薬草を使った治療法を、特許化して独り占めしてしまうなんてことがあるんだけどね。そういうことやめようね、って話。

エコじろう

なるほど、そういうことが名古屋議定書には盛り込まれているんだね。

愛知目標と名古屋議定書の共通点と違い

小秋先生

さて、ここまでの説明で、愛知目標と名古屋議定書の共通点と違いが分かってきたんじゃないかしら。

エコじろう

えーと、まず共通点から言うと、ともに2010年に名古屋で開催された生物多様性条約のCOP10で定められたんだよね。

エコじろう

で、愛知目標は20の個別目標/b>。そしてそれは「戦略計画2011-2020」の一部だと。

小秋先生

そうそう、戦略計画2011-2020には、ビジョンとミッションがあって、その達成のために20の個別目標がある。その20の目標が愛知目標だったわね。

エコじろう

そして、愛知目標のひとつが、名古屋議定書の施行・運用で、その名古屋議定書は「遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)」に関するものなんだ。

小秋先生

そう!これで愛知目標と名古屋議定書の違いをしっかりマスターできたわね。

名古屋議定書の発効と日本の加盟は?

エコじろう

あれ、ところでCOP10での名古屋議定書は「採択」だよね。これは発効したの?

小秋先生

ええ、2014年に発効したわ。

エコじろう

もちろん日本は加盟しているんだよね?

小秋先生

えーと、それば当然…いや、ちょっと待って。eco検定の第6版テキストにはそこのところは書かれてなかったわ。調べてみる。

小秋先生

あら

エコじろう

どうしたのかい?

小秋先生

外務省のページに、国会承認と公布及び告示が平成29年5月、我が国について効力発生したのが8月20日とあるわ。

エコじろう

えっ、平成29年といえば2017年。2010年のCOP10から7年、議定書の発効からは3年も経っているよ。

小秋先生

これは意外だわね…日本が名古屋議定書に加盟したのは、2017年8月。今後のeco検定に、時事問題として出題されるかもしれないから、一応押さえておいてね。

参考:
生物の多様性に関する条約の遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書(略称:名古屋議定書)

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