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6月28日、大阪南港ATCのエコプラザおおさかで開催された、「利益を生みだす環境ビジネス講座」の第1回目に参加してきたので、そのレポートです。キーワードは、「SDGs」と「資源生産性向上」。

この講座の開講は、先日のeco検定対策講座でエコプラザ大阪にお邪魔した際に、チラシを見て知りました。

エコプラザカレッジ「利益を生みだす環境ビジネス講座」2017前期のチラシ
エコプラザカレッジ「利益を生みだす環境ビジネス講座」2017前期のチラシ

※eco検定対策講座のレポートはこちら
eco検定受験対策セミナー(2017年5月27日、大阪会場)の感想

チラシによると「企業の一般管理職、環境担当者、エコ検定合格者などに最適!」とのことなので、当初は、参加をためらっていました。自分は管理職も環境担当の経験も皆無だし、eco検定は受験勉強中だし、話についていけるかなあと。

しかし、これまで公式テキストや問題集を読み込むこと約1ヵ月。そして7月23日の検定まで、あと1ヵ月を切っているというのに、合格者程度の実力がついてないとしたら話にならないよね、ということで思い切って参加してみたのです。

講義の主な内容は?

エコプラザカレッジ「利益を生みだす環境ビジネス講座」は、同プラザの環境アドバイザーで環境経営コンサルタントの立山裕二氏が、環境ビジネスに役立つ情報を、教えてくれるというものです。2017年6月から18年3月まで、全9回にわたって開講されます。

講師の立山氏は、環境改善と企業経営について2000回以上の講演の実績がある方で、『目からウロコなエコの授業』などの著書もある方。

どこかで、50年以上環境活動に取り組んでいらっしゃるというプロフィールを見たので、勝手にクロコダイルダンディが仙人になったみたいな強面の人物を想像していたのですが、柔和で親しみやすい印象の方でした。仙人ぽいという点は、当たっていたかもしれません。

なお、50年というのは、立山氏が環境問題にめざめた小学校5年生からカウントした数字だそうです。自己紹介から始まった講座では、ご出身の尼崎市の1960年代の工業地帯のようすが生々しく語られたのですが、歩いてるだけで目や喉が痛くなり、川の色は何かの染料で染まっていたといいます。

新興国や途上国の環境汚染の状況を知ってドン引きしている昨今の日本の民ですが、50年ばかり前は、日本もそんなだったんですな……。

というか、かく言う私自身も、70年代に四国の小さな工場町に住んでいて、夜は工場の煙突の黒い煙が地上に降りてくるだの(昼は白い蒸気)、周囲の川のボラは背骨が曲がってるだの、そんなしびれるエピソードとともに子供時代を過ごしたのでした。忘れてたよ。

SDGsって企業経営に役に立つの?

第1回目、6月28日(水)のセミナーのタイトルは「サステナブル社会を目指して」。主なテーマは、「SDGs」「資源生産性向上」でした。

SDGsとは、Sustanable Development Goalsの略。日本語では、「持続的な開発目標」です。

Sustanable=持続可能な
Development=開発
Goals=目標

ものすごくざっくり言うと、一人も置き去りにせずに持続可能な世界を作るための17の目標で、すべての国家の努力目標として、2015年に国連のサミットで決まったものです。

17の目標には、貧困・飢餓の撲滅、衛生的な水・クリーンなエネルギー・教育へのアクセス、気候変動への取り組み、経済成長と人間らしい雇用などが掲げられています。

SDGs
持続可能な開発目標(SDGs) | 国連開発計画(UNDP)より

2017.07.08追記———————————
ピコ太郎氏のSDGsプロモーション動画が公開されました。SDGsの読み方は「エスディージーズ」でよいようです。

「Sustanable Development Goals」の部分は、字余りすぎて真似ができません。あと、できれば17個全部盛り込んでほしかったです。

———————————-追記ここまで

さて、そのSDGsが「利益を生み出す環境ビジネス」とどうつながるのか、という話ですが。

「うーん、貧困とか気候変動に対処とか、そんな壮大な目標、うちの会社には縁がないよ。そりゃ実現できた方がいいに決まっていることばかりだけど」という方もいそうですね。

そんな人には、各目標の具体例を示してくれる「SDG Industry Matrix」(産業別SDG手引き)が参考になるかもしれません。

SDG Industry Matrix日本語版

例えば、食品・飲料・消費財の業界にいる会社が、SDG12「持続可能な消費生産形態を確保する」を達成するためには、パーム油の持続可能な調達を目指すとか、フロンを自然冷媒に置き換える、などなどの具体例が載っているそうです。

ただ、疑問に思ったのは、そういった個別の目標は、意識の高い(嫌味じゃないです)企業はすでに掲げて努力しているだろうから、それらをわざわざ「SDGs」という枠に当てはめる必要があるんだろうか?ということでした。

まあ、「環境や社会問題に対して前向きで先進的です」ということを世間にアピールしたり、幹部や社員の意識を高める効果はあるのかな…という気はしますが。

実際、今回の講座で紹介された「SDGコンパス」(SDGsの企業導入マニュアル的な冊子)には、メリットとして、市場開拓の機会の増加、ブランド力の強化、コスト・リスクの軽減などが挙げられているそうです。

なお、立山先生によると、SDGsを取り入れるとして、その際に、17の目標すべてを盛り込む必要はないとのこと。なので、業種、社風に合いそうな目標から検討してみてもいいのかと。達成できなかったからといって、罰則があるわけでもありませんしね。

***

ということで、なかなか悩ましいSDGsについてつらつら書いていたら、予想していたより長くなってしまいました。「利益を生みだす環境ビジネス講座」の第1回目のもう一つの柱である「資源生産性」については、次回にでも書きたいと思います。

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